自分のことがわからなくさせるインナーチャイルド。癒して出会う本当の自分

自由に生きる

インナーチャイルドは自分をわからなくさせます。それはインナーチャイルドが「本来の自分」を否定し、頭で考えた「あるべき自分」へ向かわせる原動力だからです。

ここではその原因とインナーチャイルドを癒して自分を知るステップをご紹介していきます。

インナーチャイルドの原因

まずは、インナーチャイルドってどうしてできるのかいくつかの角度から考えてみたいと思います。インナーチャイルドができる原因についてよくあるものをあげます。

私たちは成人するまでに様々なことを経験しますが、その中でもインナーチャイルドができるきっかけは親子関係と学校教育が大きいと言えます。

親子関係

父親との存在は社会との関係・母親の存在は人間関係に影響を及ぼすと言われています。

特に母親との関係は自己肯定感に大きな影響を与えます。子どもは「望んだ形で愛されていない」と感じることで自分の存在が否定されたと感じます。その満たされなかった想いが心の奥に沈んで傷になったのがインナーチャイルドです。

全て子どもの望む通りに振舞うことは難しいので、否定感を感じてインナーチャイルドが形成されるのはある意味、仕方のないことなのかもしれません。はたから見えて幸せだったかに関係なく、本人がどうとらえるかに大きく左右されます。

過干渉

中でも過干渉はインナーチャイルドを作り、子どもの生きる力を奪ってしまうと言えます。過干渉とは親が子どもに対して自分の価値観や考え方を押し付けてしまうことです。

子どものために良かれと思って、「あれしなさい、これしなさい」「これはだめ」というのが日本の傾向かと思います。それだと過干渉になってしまいます。

特に通いたくもない習い事に通ったり、親の顔色を気にしたりした経験はありませんか?

過干渉が生きる力を奪う理由は、外から価値観を与えられることで子どもの考えや本音が否定されてしまうことです。外から価値観を与えられた時、本音がよほど大きな声であるか、もしくは注意深く耳を傾けない限り、おそらく本音には気がつきません。

その時はそんなに気になるほどでもないかもしれませんが、本音を無視することは本音を否定することにつながります。

外から価値観を与えられるたび、気がつかないうちに小さな本音を無視し、否定を繰り返すことになります。人は否定され続けると気力が湧かなくなったり、やりたいことや自分のことがわからなくなってしまうものです。

学校教育

学校教育にしても同じことが言えます。学校は時間割も決まっていて、圧倒的に与えられたことをこなす時間が多い場所です。自分が何をしたいかではなく、何をすべきかを考えて行動することが求められます。決められたことをやるというのは、本音を大切にしていたらできないことがたくさんあります。

学校でみんなと足並み揃えるために、本音を無視して否定することを積み重ねているケースは少なくないはずです。その否定の積み重ねがインナーチャイルドになります。

条件付きの承認

否定感が溜まった状態は条件付きの承認を感じやすい状態です。

例えば親の些細な一言です。何かできたことを褒められたとします。そうすると「できる自分はいいけど、できない自分はダメだ」と認められるために自分に条件を課してしまいます。

学校ならリレーや通知表、テストの順位などでしょうか。テストの順位は人と比べることでしか自分の存在価値を見出せない状態を作る傾向があります。

「いい子でいる」「テストで良い点を取る」など認められるために自分に条件を課すようになるになると優秀な自分やあるべき自分になろうとして本来の自分を見失っていきます。こうなってくると、自分のことはよくわからなくなります。あるべき自分と本来の自分は違うからです。

傷ついた体験

ショックだった出来事はインナーチャイルドの典型です。人は同じことを2度と経験しなくてもいいように、その体験を覚えておきます。これがインナーチャイルドです。そしてそれは、同じような状況で感情を刺激して、危険を知らせます。

例えばいじめを例に考えてみます。いじめの経験がインナーチャイルドになると人と話すのが怖い、心をなかなかひらけない、という感覚になりやすいです。

思ったことを言ったら相手を怒らせていじめにあった、という場合は言いたいことを言おうとすると「また同じことになるんじゃないか」と不安になることで同じ経験を回避しようとします。

結果、言いたいことがなぜかいえないという状況を作り出します。インナーチャイルドは無意識に反応パターンや行動パターンを作り出し、生きづらさの要因になります。

後天的に身につけたパターンは本来の自分らしさを伴っていないので、自分のことがわからなくなるのは当然のことです。

インナーチャイルドを癒して本当の自分を知るためのステップ

自分を知るためにはまずインナーチャイルドを癒す必要があります。あるべき自分や優秀な自分でないと価値がないと感じているので、そんなことしなくても価値があると感じる必要があります。自分はありのままでいいと思えて初めて本来の自分が顔を出すものです。

ステップ1 扱うパターンを決める

インナーチャイルドを癒すためにはまず、インナーチャイルドを見つける必要があります。それにはネガティブな心理パターンや行動パターンから見つけるのがひとつの方法です。「愛想良くしようとして無理してしまう」とか「人に合わせてしまう」とかよくあるかもしれません。

「愛想よくするように」と育てられて愛想よくしていることが自分の存在価値と結びついていたとします。この場合は「愛想よくしなきゃ」と感じている状態から「いつも愛想よくしていなくてもいっか、そのままの自分でいっか」と思える状態になるということです。

ステップ2 当時の本音を把握する

それにはまず当時の本音を知ることです。

具体的には「愛想よくしなくちゃ」を支えているものです。もしかしたら「嫌われたくない」という感覚かもしれないし、「お母さんに褒められたい」という感覚かもしれません。パターンに陥っている時にどんなことを感じているかを少し見つめてみます。すぐにはわからないので気長に意識を向けておきます。

ステップ3 本音を満たす

本音を見つけたら、満たすことを意識してみます。物質的なことでない場合も多々ありますが、そういう場合も満たすことは可能です。本音を深く聞き続けること、それを肯定することによって満たすことができます。

例えば「嫌われたくない、お母さんに褒められたい」という感覚に対して「そっか嫌われたくなかったんだね、褒められたかったんだね」と肯定するようにします。「そうなんだね」は自分を受け止めて満たすことのできる魔法の言葉です。ぜひ使ってみてください。

ステップ4 今の本音を知る

当時の本音が満たされたら、今はどう感じるか探っていきます。今までやってきたパターンを続けたいと本当に望んでいるかということです。あれこれ考えるというより意識だけ向けておいて答えが上がってくるのを待つ感じの方がいいかもしれません。

「今、褒められるために愛想よくしたいかな?」とか「嫌われないようにして生きていきたい?」などです。

素直な感覚を答えてみます。この時に「やっぱり嫌われないように愛想はよくしたい」と感じても「いや、もうそれはいいや」と感じてもどちらでも構いません。自分の素直な声に対しては、いつも「そうなんだね」と肯定的に受け止めるのがポイントです。

本音が以前と変わっていなかったら、もうすこし当時の感覚を把握して満たす、ステップ2とステップ3に取り組んでからこのステップに戻ってくると変化が感じられると思います。

ステップ5 今の本音を行動の基準にする

今の本音がキャッチできたら、それを行動の基準にします。今まで愛想よくしなきゃと緊張していたけど、もうあんまり必要ないなと感じていたら、あんまりしないようにします。自分の本音がなるべく大切にされる行動をするように心がけてみます。

ステップ6 ブラッシュアップする

本音は日々ブラッシュアップするのがおススメです。取り組んでいると一度の取り組みではなかなかクリアーにならなかった部分のインナーチャイルドが癒されてきてまた深い本音が聞こえてくるというのはよくあることです。こうやってブラッシュアップし続けていると、そこに本来の自分が垣間見えてきます。

まとめ

インナーチャイルドがあると、それが原因で「こうしなければ」「こうあらねば」という方向に流れがちです。それは自分には価値がない、条件を満たさなければ認められないという感覚をインナーチャイルドが作り出し続けるからです。

でもインナーチャイルドが癒されて、そのままの自分でいいと思えれば自然と本来の自分に近づきます。そして本来の自分の本音を大切にすることで自分がどんな人なのか知ることができます。

インナーチャイルドを癒して本来の自分と出会う人が増えるといいなと思っています。

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