「人と関わるのってなんだか苦手」な人が心地よく人と関わるためのヒント

「人と関わるのって苦手なんです」
「なんかどうしたらいいかよくわかんなくて」
「結局、人に合わせてしまって、ほんとに思ってることを言えなかったりします」
こんなふうに、人と関わることにちょっとした怖さや苦手意識を感じている人は多いのではないかと思います。
私も同じことを感じていたことがあって、相談されるたびに「わかるなぁ」と共感してしまいます。
「コミュニケーションってなんだかよくわからない」
「どうやって人と関わったらいいんだろう」
そんな疑問もいつも持っていました。相手の顔色も気になりました。
でも本当は、人と関わることを楽しみたい、人と心地よくコミュニケーションが取りたいとも思っていました。
人と関わることを心地よく変えるためにできることは、いろいろあります。
このサイトではコミュニケーションに関わることを色々ご紹介したいなぁ、と思っているのですが
今回は特に
- 実は人と関わるの、ちょっと怖いかも…と思う人
- 人目や相手のリアクションを気にしてしまう人
- つい相手に合わせてしまう人
- 具体的によくわからないけど嫌な感じがする
そんな方に読んでいただきたい記事です。
「人と関わるのっていいな」って思えるようになるためのヒントになったら嬉しいです。
この記事の目次
コミュニケーションのネガティブな意味づけ
コミュニケーションとはシンプルに言えば、情報の交換です。情報交換することで世界が広がったり新しく何かが生まれたりします。
そこにどんな価値を見出して、どんな意味づけをするかというのは当然、個人差があります。
コミュニケーションが苦手、人と関わるのが苦手、という人はコミュニケーションに対してネガティブな意味づけを行なっている可能性が高いです。
例えば「人と話すのが怖い」という気持ちが心のどこかにあると、コミュニケーションは「怖いもの」「よくわからないもの」という感覚になりやすいです。
私はとにかく「どうしたらいいの?」という感じでした。
なんか相手の出方とか見ちゃうんですよね。
「いまこれ言ってもいいかな」とか「どんなふうに返せばいいんだろう?」とか自分がどう対応するのが正解かわかんなくなっちゃう感じでした。
今思えば、何も深いこと考えないで思ったことそのまま言っていいと思うんですけどね。笑
「相手が怒ってしまうかも」
「嫌な気持ちにさせてしまうかも…」
そんな気持ちもありました。
冷静に考えると気にしなくていいんですけど、そんなに簡単に切り替えることなんてできなくて。
そんなんだから相手の攻撃性のスイッチを押さないために正当化や言い訳を繰り返すような思考を持っていて疲れてしまったこともありました。逆に自分が攻撃的になるのを感じたこともよくありました。
無意識に相手から攻撃されないように意見を合わせたり、傷つかないために相手との関係を調節することがコミュニケーションの目的になっていたんです。
コミュニケーションは自分を守るために行うものでした。
原因になるのは親子関係やいじめ
この人と関わる時の怖さとか、人目を気にしちゃう気持ちってどこから来るのでしょうか。
私の場合はその感覚の前提には「他人は自分を傷つける」「他人は自分を大切にしてくれない」というものがありました。
こうやって言葉にすると深刻に感じますが「人が怖い」と感じる場合、こんな前提を持っている可能性は高いです。
親との関係や友人関係でその感覚が芽生えることは、そんなに珍しいことでもありません。
例えば、私の体験をお話しすると、親が結構厳しくて、怒られたりしたことでした。
私にとってはそれがすごく怖いことだったんです。自分の言った一言で急にお母さんが怒ったり、不機嫌になったりするのでどうしたらいいかわかりませんでした。このわからなさがそのまま「コミュニケーションってよくわからない」という感覚につながっていました。
いじめも大きな要因になったと思っています。
いじめにあった人って案外多いみたいです。
私が中学でいじめに遭った話をすると「私もです」と言われることが本当に多くって。
例えば、部活内で一時期周りが冷たくなったことがあった、とか些細なことがきっかけで友達が離れていったことがあった、なんて方は、その時に感じた怖さが「自分はどう思われているんだろう?」「嫌な思いさせてるんじゃないか」なんて発想につながっているかもしれません。
いじめはその後の人生にも影響を与えると言われていて、それは「いじめ後遺症」とも呼ばれています。
人のことが信用できなくなる、たくさんの人がいるところに行くと緊張する、人と関わることを苦手に感じる、何をやっても非難される感覚が残ってしまうなど後遺症は様々です。
人と関わることを楽しむために
「コミュニケーション苦手だなぁ」とか「人と関わるのが怖いなぁ」という気持ちを小さくすることができれば、人と関わることは楽しく、ポジティブなものになっていきます。
今日やって明日すぐに変わるものでもないのですが、その気持ちを小さくして、根本的にコミュニケーションに対する印象を変化させられる方法をお伝えしたいと思います。
それは、シンプルに怖さを見つめることです。
1、怖さを見つめる
人と話すときに怖いと感じる感覚に目を向けて、見つめてみます。
ただ、観察するだけです。「何が怖いか」「なんで怖いか」は今は考えないでください。
実況中継する感じです。
「怖い気持ちが霧みたいに全身に広がっている」
「周りの音が聞こえなくなるような感じ」
「動きずらい」
「視界が狭くなる感じがする」
こんな感じです。
感じて受け止められた怖さは少しづつ、小さくなっていきます。
2、傷ついた自分を受け入れる
いじめなど、はっきりと原因になる出来事が思い当たる場合はその時に傷ついた自分の気持ちを受け止めるのが有効です。
「あの時辛かったな」と感じていたことを思い出して、傷ついていたことをちゃんと認めることができると不思議と感覚が変わってきます。
辛かった気持ちに気がつくことができれば、その気持ちは手放すことができます。本音に気がつくことは、心が癒やされることです。
感情を感じた先に待っているもの
感情はそのときに全て感じてしまえば残ることはないのですが、感じないと心の奥に残ってしまいます。
昔感じた怖さをずっと持っていて、その怖さを通して人とコミュニケーションをとってしまうんですよね。
怖さは傍に置いておいて、表面的にうまくやろうとすればできる人もいるし、そういうハウツーはたくさんあると思うのですが、それだと怖い気持ちはずっとなくならないんです。
私はコミュニケーションが苦手な自分が嫌いで、怖いと思うことを自分に許してあげていなかったように感じます。
誰とでも明るく話せた方がいいとか、いい人でいようとか頑張っていました。
だからずっと怖い気持ちを抱えたままでした。
でも、怖さを感じてみて、コミュニケーションへの苦手意識を克服した自分に出会えました。
怖い気持ちを手放すために、怖さを受け止める、怖さと向き合ってみる、それが怖さや苦手意識のない、心地いいコミュニケーションへの確実な方法です。
マイペースを大切にする
ここからは怖さを取り扱う上での注意点に少し触れておこうと思います。
とにかくマイペースが大切です。
すぐに効果が出なくても、怖い気持ちをもう一度感じて思い出す時間を取れたらそれはとても評価すべきことです。
心と体はつながっているので、軽いストレッチや感情を流すようなイメージでお水を飲むこともオススメです。
次のステップへ
感情を感じることができて、怖さがなくなってくればあとは自然と変化が起きてきます。
今まで見えてこなかった相手のことが見えて、人と関わることが面白くなったりするかもしれません。
コミュニケーションの意味づけが変わるのを感じるかもしれません。
かつて人と関わることが苦手だった私もだいぶ感覚が変わりました。
今の私にとって、コミュニケーションが意味するのは大切な人に大切に思っていることを伝えること、誰かを励ますことに変わりました。
まとめ
今、人と関わることが苦手に感じていて怖さがあったとしても、心地よく人と関わってみたい、コミュニケーションを楽しんでみたいと感じるなら、ちゃんとそれを手に入る素質を持っています。
持っていなければ、憧れることもないからです。
今は何らかの理由で怖さなどネガティブな感覚が強くなっているだけです。
怖さを小さくしていくことができたら、コミュニケーションはきっと温かいものに変わっていきます。
蓋をしたい怖さをちょっとだけ開けて、覗いてみてくださいね。
難しい方はお手伝いしますので、お声かけください。
「コミュニケーションが楽しい」「人ともっと関わってみたい」そんなふうに自然と思えるような自分に一緒に変わっていきましょう。
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