つまらない毎日の原因は思考の癖?白黒思考を手放して満たされた毎日を送ろう!

「なんか楽しいことないかなぁ」
よくそんなふうに思っていました。
別に不満に感じることなんてないはずなのに、なんとなく「もっと別の人生があるんじゃないか」と感じていました。
いまいち心が動かないというか、感動できないというか、ほしいものがよくわからない感じでした。
毎日同じことの繰り返しで、心の奥を覗いてみれば虚しさや悲しみが顔をのぞかせていました。
そんな気持ちに蓋をするように、新しいことを試してみても続きませんでした・
今日はその原因の一つ、白黒思考についてお話しします。
この記事の目次
白黒思考って何?
白黒思考は白か黒か、0か100かの極端な思考です。
一回失敗すると自分にはできない、少しでも汚いとこの部屋は綺麗じゃない、一度遅刻したらこの人は社会人としてダメ、という感じです。
物事を白か黒かで判断しようとするので間のグレーゾーンが存在しません。
よくある特徴としては
- 他人をいい人と悪い人の2種類で分類している
- 楽天的な時と悲観的な時の差が激しい
- 1つでもダメだと諦めてしまう
- そのため物事を続けるのが苦手
などがあります。
さらに白黒思考が続くと
- 客観性がないとらえ方をする
- 変に楽観的
- 現実的な判断ができない時がある
- 自分を大切にできない
- 人間関係がうまくいかない
- 理想と現実とのギャップにフラストレーションを感じる
- イライラしやすい
こんな状況になりやすいです。
白黒思考が毎日をつまらなくする
白黒思考には判断がつきものです。
「この人はいい人」「この人は悪い人」「これはいいけどあれはダメ」など何かしら判断しています。
そしてこの判断は固定化します。
小さくて軽いことならイメージしやすい方も多いのではないかと思います。
「ミネラルウォーターはこのメーカーのがいい」「コーヒー豆はここの」などと決めているとそれ以外の選択肢が視界に入ってくる確率がぐっと減りますよね。
楽しいとは、本質的には変化することです。
白黒思考で思考がパターン化すると、毎日がつまらなくなりやすいです。
白黒思考って生きづらい?白黒思考の引き起こす問題
白黒思考が作る生きづらさも毎日がつまらなくさせます。
生きづらさ1:自分にも他人にも厳しくなりがち
1つでもダメだと全てがダメになってしまうので、1つもミスが許されないような感覚を持っている傾向があります。
いわゆる完璧主義です。
「こんなこともできない自分はダメだ」「この人は信用できない」という感じです。
自分に否定的なのは生きづらいですし、他人に対しての否定は人間関係がうまくいかなくなってしまいます。
生きづらさ2:振れ幅が大きい
グレーゾーンが存在しないので楽観的な時と悲観的な時、ある人を好きな時と嫌いな時、というように真逆の感覚を行ったり来たりすることになります。
真逆の感覚を行ったり来たりしていたら振り回されて疲れてしまいます。
これは自分の感覚に正直にいるというよりは、偏った物事の考え方に振り回されているのです。
これじゃ毎日楽しくないですよね。
なんで白黒思考になるの?白黒思考の原因とは
そもそも、人はなぜ白黒思考になるのでしょうか?
その原因は幼少期にあります。
生まれた時はみんな白黒思考
実は幼い頃は誰もが白黒思考です。
それが成長過程で現実を知るにつれて極端な思考はバランスを取るようになります。
それがうまくいかないと白黒思考が大人になっても残ってしまいます。
幼い頃の白黒思考と万能感
生まれた時は、なぜ誰もが白黒思考なのでしょうか。
それは生まれてから成長するためには万能感が必要で、万能感を感じるために白黒思考が必要だからです。
万能感とは「自分はなんでもできる」という感覚のことです。
生まれたばかりの頃は自分では何ひとつできませんよね。
そこで本当に自分が何もできないと思っていたら、そのまま何も学ぶことなく体だけ大きくなってしまいます。
周りから学んでいろんなことを身につけるために自分はなんできるという絶対的な肯定感が必要なのです。その「なんでもできる」という感覚のもと、周りから学ぶのです。
万能感を感じている状態は「できる自分」のみを見ている状態です。
まさにどちらかだけを偏って見る白黒思考です。
万能感を感じるには「できる自分」だけを見る白黒思考が必要です。
大人になっても残る白黒思考
幼い頃は成長のために必要な万能感ですが、大人になっても残っていると現実がバランスよく見えなくなってしまいます。
人は等身大の自分を受け入れることで万能感を手放していきます。
すべて思い通りにならないことや複雑な人間関係に触れたり、失敗や挫折から学んだりを繰り返しながら「なんでもできる自分」「全て思い通りにできる」は幻想なんだと受け入れていくのです。
その失敗や挫折を十分に経験できないと、万能感を手放すことが難しくなります。
その結果、白黒思考も残ってしまいます。
現代社会では家庭環境や学校教育において万能感を手放す過程を経験しずらい傾向があり、白黒思考は残りやすいと言えます。
白黒思考から抜け出す方法は?
白黒思考は思考の癖なので改善することが可能です。
白黒思考を抜け出すためのステップをご紹介します。
ステップ0 白黒思考を改善する怖さを受け入れる
潜在意識下では白黒思考を手放すことは怖いことです。
白黒思考を手放すとは、白黒思考によって支えられてきた万能感を手放すことを意味するからです。
この怖さがあることを初めに認識しておきます。(重要ポイントです!)
万能感の反対は無力感です。
私は、今まで見たくなかった「できない自分」を見なくてはいけない、自分にはできないことがあるって認めるのが嫌って感じていました。
「失敗とか挫折とかしたら終わり」って感覚だったのです。(ほんとに極端。笑)
本当は見てしまった方が楽でした。
ダメな自分でもいいよって認めてあげられるからです。
ステップ1 言葉を通して気がつく
まず白黒思考に気がつくことがスタートです。
分かりやすいのは言葉に注目することです。
「絶対〜だ」「〜に決まってる」「いつも」「常に」などの言葉を使っていたら自分の見方は偏っていないか確認してみます。
日常的に自分の言葉に気をつけるほか、日記をつけてみるのもオススメです。
日記を書いてみてあとから読み返して気がつくことができます。
感情が刺激されている時、白黒思考は目立ちます。
感情的になっている時の日記などは白黒思考の傾向を見つけやすいかもしれません。
ステップ2 言葉を変える
「絶対〜だ」「〜に決まってる」「いつも」「常に」などの言葉を見つけたら言い方を緩めてみます。
「絶対に〜という気がするけど、本当は違うかもしれない」
「〜に決まっている気がするけど、まだ分からない」
など断定しない言葉をたしてみたり
「いつも」「常に」→「頻繁に」「可能性が高い」など言い換えてみます。
他にも「あの人は嫌い」「あの人の全てが嫌」→「あの人の〜なところは嫌い。〜はところはいいけど。」など具体的に表現してみます。
感覚も一緒に変わる必要はありません。頭の体操だと思ってやってみてください。
思考の間にちょっと空気を入れてみる感じです。
ステップ3 グラデーションを意識する
物事のグラデーションを考えてみます。
例えば、100点満点で、点数をつけてみます。
大嫌い→どれくらい嫌いか(嫌い度 70)
大好き→どれくらい好きか(好き度 90)
そうやって意識的にグレーゾーンを作っていきます。
慣れてくると少しずつ発想が変わってくるかもしれません。
まとめ
思考の癖は気がつくことで自然と改善に向かいます。
白黒思考の影響で視野が狭くなり、切り捨てられてしまっていた新鮮さや楽しさを発見できるかもしれません。
新しい世界への扉を開けるつもりで白黒思考を手放すことを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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