「やりたいことがわからない」潜在意識にあるほんとの理由〜トラウマ編〜

この記事でわかること
・やりたいことがわからない理由
・親子関係のわだかまり(バーストラウマ・インナーチャイルド)のできる仕組み
やりたいことを見つけたい
自然とできること・才能を生かした人生を描きたい
そう願っていたものの、私の現実は全然違うものでした。
やりたいことがわからない
色々やってはみるけど、「これだ!」って思えない
「なんか違うんだよなぁ」
なんでこんなに答えが見つからないんだろう
そんな感じでした。
興味のあることの傾向はありました。
「都会より自然が多い場所がいいな」とか「オーガニックなもの好きだなぁ」とか。
でも、自分がどうやって生きていきたいのかはなんだかよくわかりませんでした。
よくある自己分析で、自分自身に質問を投げかけても、感覚的に掴めるものって心許ないものでした。
そのモヤモヤの原因は潜在意識にありました。
私がやりたいことや好きなこと、今後の人生の真ん中に置いていきたいことを見つけたのは潜在意識を扱ったからでした。
潜在意識を扱うことは、やりたいことを見つけるための近道です。
やりたいことがイマイチ分からなくてモヤモヤしている人はぜひ、この不思議な世界を覗いてみてほしいです。
ここでは、潜在意識にある「やりたいことがわからなくなる理由」をまとめてみます。
やりたいことがわからなくなる理由
自己分析や過去を振り返ってやりたいことがわかればいいですが、いくら問いかけてもピンとくる答えが得られないのは、おそらく潜在意識に原因があります。
潜在意識には「エゴ(防衛本能)」「トラウマ」「感情」などがあります。
そして、これらは単独で存在するのではなくそれぞれに関係性があってちょっと複雑です。
今回はやりたいことが分からなくなってしまう大きな理由、トラウマ(バーストラウマ・インナーチャイルド)にフォーカスを当て解説しようと思います。
トラウマと聞くと大きな心の傷かと思う人が多いかもしれませんが、日常の些細なことで人はトラウマを持ちます。
トラウマは過去に体験したネガティブな感情が、未消化のまま心の奥に燻っているものを指します。
こんなふうに言われて「あぁ、あれね〜!」なんてピンとくる人いないと思うのですが…笑
大きくわけると2つあります。
バーストラウマとインナーチャイルドです。
一つずつご紹介します。
インナーチャイルド
まずはインナーチャイルドです。
この言葉は、書籍なんかも出ているので聞いたことがあるかもしれません。
主に家庭環境や学校教育で作られます。
その中でも、やりたいことが分からなくなる要因は「抑圧」と「条件付きの愛」です。
ここではそのふたつを中心に見ていくことにします。
抑圧された環境
抑圧された環境というのは、子どもが思ったことを素直に言えない、感じたことを大切にできない環境です。
例えば、こんな感じです。
- 気がすすまない習い事をしていた
- なんで怒られているのかよく分からず怒られていた
- 意見を押し付けられた
- 自分のペースで行動できなかった
- 親の顔色を見て行動していた
- 親が厳しかった
- 親が過干渉だった
- 親が過保護だった
- 「あれしなさい」「これしなさい」と言われた
- 「あれはどう?」「これはどう?」と言われた
- 他の家の子になりたいと思ったことがある
- 学校やクラスが苦手だった
抑圧された環境で育つと、やりたいことを見つけることができません。
真逆の例をあげてみます。
私の元同僚のパティシエで「小さい頃からお菓子作りが大好きで、そればっかりやっていた」「お菓子作りしかないって思ってた」という人がいました。
こういうの、羨ましいですよね。。
この人は、どうやってやりたいことを見つけたのでしょうか。
こういう人も初めてお菓子作りをした体験があります。
「お菓子作りばかりしていた」ということですから、何度も作ったのでしょう。
繰り返す中で
・お菓子を作る時の楽しむ
・新しい作り方や道具を調べる
・上達する
・誰かに食べてもらう
・失敗
・珍しい材料を手に入れる
いろんなことを体験します。
進路を考えて自分の道を決める頃には、パティシエになりたいと思わせてくれる過去の体験が十分にあるから、その道を自然に選択できたのでしょう。
抑圧された環境で生活していると、そういうシンプルなことが難しくなります。
まず、やりたい気持ちを見つけるのが大変です。
抑圧された空間ではやりたいことなんて出てこないからです。
親があれこれ口出ししてきたり、安心できない空間では、自由な発想は湧きづらいです。
私の母は過干渉だったので
「これやりなさい、あれやりなさい」
「こうしたら?ああしたら?」
母にあれこれ言われるうちに、自分の本心がよくわからなくなりました。
次に、自分のペースで進めるのが難しいです。
興味のあることが見つかった時、重要なのは自分のペースで進めてみることです。
失敗しても、効率が悪くても、側から見たら無意味でも、自分の思うようにやってみるのが重要です。
自分でやってみた体験に勝るものはありません。
こういう時、よくあるのは、より失敗が少ないやり方や、より効率がいいやり方を先にやらせてしまったり、色々お膳立てしてしまうことです。
あれこれ親がやってくれた
自分でやってみる前にアドバイスをしてきた
そんな状態だと、子どもは子どものペースで物事を進められません。
自分の感覚を感じられないので、やりたいことがわからなくなります。
大人になった時、自分の感覚を信じられなくなることもあります。
条件付きの愛
こんな感覚はありますか?
- あるべき自分でいようとしてしまう
- 頭で考えがちで、感覚を感じにくい
- 理想の自分の姿がある、そのギャップが苦しい
- 自分で自分を見張っているような気がする
- 自分のことを善悪判断してしまう
もしあるなら、「こんな自分になれば、認められる」「こんな自分になれば、うまくいく」と自分に条件を課しているのかもしれません。
自分を認める条件は、親の理想を無意識に受けついでいる場合もあるし、親とのやりとりで子どもが勘違いすることがあります。
わかりやすいのは
うまくいったら褒められる、ご褒美がもらえる
- 他の子どもと比べられる
などの体験です。
褒められる
私は家の手伝いをすると褒められました。
母に「会社の人に話すと「いい娘さんね」って言われるんだよ。」なんて嬉しそうに言われたこともありました。
そうやって言われてると、褒められているのになぜか苦しくなりました。
いい娘でいないといけないからです。
「家の手伝いをする私は認めてもらえる。家の手伝いをしない私は価値がない」と感じていました。
そんなはずないんだけど、手伝いをしなくなったら見捨てられるような気すらしていました。
成績が上がると、漫画を買ってもらえるなんてこともありました。
今では笑い話だけど、その漫画は私より先に母が読んでました。笑
比べられて育つ
こんなこともありました。
私は、愛想が良くて、人当たりががいい弟と比べられて育ちました。
「〇〇(弟)は愛想がいいのにね」
「見習いなさい」
なんて言われていました。
だから人当たりが良くて、どんな人にも好かれるのは大切なことだと当たり前に感じて育ちました。
そうであろうとしました。
実際の私はというと、一人でいるのも好きだし、人付き合いは狭く深く、数人本音で話せる友達がいれば満足です。
ニコニコしていなくたって、私のことをわかってくれる友達がいればそれでいいです。
弟みたいになれば、みんなに認められる、人付き合いがうまくいく、と思ってずっと頑張ってきました。
でも、本当の自分じゃない自分になろうとすることが、私を苦しめました。
自分を認めるのに条件をつけていたからです。
「人当たりが良くて、誰にでも好かれる自分」になろうとして、私は「人当たりが良くて、誰にでも好かれる自分」になれているだろうか、と自分のことをいつもジャッジしました。
バーストラウマ
バーストラウマはもしかしたらあまり聞かないかもしれません。
インナーチャイルドと似たようなものですが、トラウマができる時期が異なります。
お母さんのお腹にいる時から生後3ヶ月くらいです。
要因は例えば、
- 産道を通るときに苦しかった
- 生まれてすぐに新生児室に連れて行かれて、お母さんと離れるのが寂しかった
- 妊娠期の母親の強い不安やストレスがあった
- 帝王切開
- 陣痛促進剤の使用
などいろんな要因があります。
もうちょっと具体的にいうと
陣痛の時ってお母さんも大変ですが、子宮の筋肉の収縮がおきて赤ちゃんは息ができないそうです。
命がけなんですね。その時に感じた「死ぬんじゃないか」という恐怖が心の奥に残っていたりします。
私は生まれた時、あったかい羊水の中にいたのに、外に出たら環境が違って驚いた感覚を覚えています。
はじめて皮膚に触れる冷たい空気、眩しい光、はじめて聞く音に強い刺激を感じました。
結構、怖かった…。
また、生まれてすぐに新生児室にすぐに連れて行かれることで感じた母親から見捨てられた感覚や寂しさが残っていたりします。
この時の体験って忘れてしまうものですが、思い出す人もいるようで「この苦しみを味わわなくていいならなんでもする!ってくらい怖かった」と聞いたことがあります。
インナーチャイルドとの違いは、思い出しにくいことです。
言葉が話せない頃のネガティブな思いなので、なんとなくの不安感、孤独感、無気力感、無力感、憂鬱、体の重さとして心の奥に残っています。
自分は価値がないんじゃないかなぁ、って薄々思っているところに、人と比べられたり、条件付きで褒められたりするから「やっぱり自分は価値がないんだ」って思ってしまうんですね。
そうすると「あるべき自分」になって認めてもらおうとしてしまいます。
「あるべき自分」は理想的な自分ですが、実質的に他人になろうとするようなものです。
他人を演じながら自分の本音、やりたいことを見つけるのはかなり難しいです。
これが、やりたいことがわからない、潜在意識にある理由です。
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