夢中になれるものがない「これだ!」と思える答えの見つけ方
何かに夢中になって「これが好きです!」って言える人っていいなぁって思いますよね。それが仕事になっていたら羨ましく思う人も多そうです。
私もずっと「そういう人っていいなぁ」と羨ましく感じていました。
- 好きなことがよくわからない
- 好きって感覚すらない。
- やりたいと思ってはじめても飽きてしまう
- いつの間にか「やりたい」が「やらなきゃ」のタスクになる
そんな感じで「どうしようー」って諦めや無気力感も感じていました。
でも実は、自分がないと思い込んでいるだけで夢中になれることはもう持っていたりするんです。
私は、視点を変えることができた時
「あれ?そういえばこれすごく好きだった!」
「前からこのことよく考えてる!」
「なんだ、こんなに近くにあったのか」
って思いました。
視点を変えるだけでいいのです。
視点を変えるだけで、あんなに「私には夢中になれるものなんてない、なんのために生まれてきたんだろう?」くらいに思っていたのが嘘のように感じました。
ここでは、どんな風に視点を変えたら夢中になれることが見つかるのか、夢中になれることが見つからない理由とそれに気がつく方法を書いてみたいと思います。
この記事の目次
夢中になれることがない理由
まず、夢中になれることが見つけられない主な理由は4つです。
1.外に求めているから
料理、スポーツ、音楽、映画…夢中になる対象は外側にあります。
だから夢中になれる対象は外に探しに行きがちなものだと思います。
私は「やりたいことが見つからない」と旅に出て、暮らすように旅するノマド生活してました。まさに外に答えを探しに行っていたわけです。(旅の詳細はまた書こうと思います。プロフィールはこちら)
旅をしながら、どこかに自分にぴったりのことが存在するんじゃないかと思っていました。
でも何をやっても「なんか違うんだよなぁ」って感じていました。
夢中になるというのは自分の内側にあるものです。
ワクワクしたり、楽しく感じたり、そういう感覚のことなので探しに行くのは自らの内になります。
そのワクワクが新しいものを生みます。
例えば、お菓子作りにワクワクする人がいて、ワクワクすることに忠実になっていたらその人にしか作れないお菓子ができます。
踊ることにワクワクする人がいたとしたら、そのワクワクがその人のオリジナルのダンスを生み出します。
自分の夢中になる対象が明確になったとしても、本当にやりたいことや夢中になれることは、もっとオリジナリティに溢れることだったりするんですよ。
既存のものの中にしっくりくるものがないことも多いんです。
だから、既存のものを並べて「これは違う」「あれも違う」と探しても見つからないんです。
2.無意識にリミットがあるから
人間は無意識に自分に制限をかけているものです。
よくあるものだと一般常識と言われるのもでしょうか。
「学校はみんな行くもの」「会社は毎日行くもの」とかです。
新型コロナウィルスによる様々な影響でこの辺は崩れてきて、新しい可能性が見えてきた人も多い社会ではないかと思います。
それ以外だと「みんなと仲良くできるのがいい」「こんな人は素晴らしい」とかでしょうか。
もっと個人的なものもあります。
ファンタジックでユニークな絵でみんなを楽しませる人が「実際の色や形を忠実に描くのが絵画だ」と思っていたらその人はユニークな絵を書くことに夢中になることはなかったかもしれません。
ローフードのカフェをやっているひとが「料理は火を使ってするものだ」と信じて疑わなければローフードのカフェはしないですよね。
鋭い意見やコメントが好評のコメンテーターは「人に合わせられるのがいいこと」という制限(思い込み)があったとしたら生まれないと思います。
そうやって自分の持っている情熱に蓋をする無意識の制限というのはたくさんあります。
3.理想が高いから
夢中になるってどんなイメージですか?
「もうそれ以外目に入らない!」そんな状態の印象を持っている人も多いかもしれません。少なくとも、今よりもいい状態を想像するのではないでしょうか。それが答えも見つけることを阻害することがあります。
理想が高い人は「今の自分へ」に対する自己否定が強い可能性があります。
私もそうだったのですが、夢中になるものが見つからないことに否定感があったんです。
「探してるのに、わからない」
「なんにもない自分」
心もとなくて、焦りもありました。
こういう状態だと私たちは、「今の自分」を否定して、「今とは違う自分」になろうとしてしまいます。
夢中になることがちゃんとある「理想の自分」です。
「理想の自分」はいいけど、「今の自分」はダメ。
そんな気分になっていたら、夢中になる感覚は見つからないんです。
夢中になる感覚は「今の自分」の中にあるからです。
ちょっと遠くに見えている「理想の自分」の中じゃなく、今のあなたの中にあるんです。
だから「今の自分」を否定する感覚は、自分の中にある答えも同時に否定してしまいます。
4.ノイズが多いから
「夢中になれるものを見つける」=「夢中になっているときの内側の感覚をキャッチする」ということです。
内側の感覚を聴こうとした時、別のノイズも内側にある場合は、内側の感覚をキャッチするのは難しいです。
このノイズになるのはバーストラウマ・インナーチャイルドと呼ばれるトラウマとネガティブな感情です。
トラウマは心の奥に沈んでいます。そして、ネガティブな感覚や感情を生み出します。これは「夢中になっている時の内側の感覚」と同じ場所にあります。
例えば、私が体験したネガティブな感覚や感情は
つまらない感覚、些細なことで感じるイライラ、憂鬱、孤独感、自分が見つからないことへの焦り、コミュニケーションへの苦手意識、気分の浮き沈み、将来への不安
などでしょうか。
トラウマが一定量あるとこんなネガティブな感覚に夢中になっている時の内側の感覚、ワクワク感は相殺されてしまうことが多いです。
これが夢中になれることが見つからない根本原因なのではないかと思っています。
トラウマはほんの些細な経験で生まれます。
親が過干渉気味で、いろんなことが思う通りに自由にできなかったり、学校で周りと合わせたり、人間関係で色々あったり、、些細な出来事で傷ついた気持ち、満たされなかった想いが心の奥に沈んだものがトラウマです。
誰でも持っているものなので「夢中になれるものが見つからない」と感じる人で、よくある自己分析はピンとこない、という人はトラウマを取り扱うことをおすすめします。
トラウマはノイズにもなりますが、2.無意識にリミットがあるからで紹介した無意識の制限(思い込み)や3.理想が高いからでお話しした自己否定の根本原因でもあります。
夢中になれるものの見つけ方
さて、ここからは夢中になれることはどうやって見つけるのか書いていこうと思います。夢中になれるものって心の中に誰にでもあるものです。でも先に挙げたいろんな理由で見つからないと思っているだけです。
つまり、自分の内側にある答えをうまくキャッチできないまま大人になってしまったり、キャッチすることが苦手になってしまっただけなのです。
じゃあどうやってそれを見つければいいか、これから見つけて育てていくための方法をご紹介します。
方法1 感覚を大切にする
まずは自分に素直になることです。
自分の中にある感覚をそのまま把握して味わってみます。
「感覚に素直になるってどういうこと?」って思う人もいるかもしれません。
そんな時、まずは今日食べたいもの、通りたい帰り道、お風呂に入る時間帯など日頃の選択を感覚を重視してするようにするのがオススメです。
小さな選択から自分の感覚に素直にやりたいようにやってみるのです。
ついつい「これは体にいいから」「こっちの道のが近い」などと頭で考えて決めてしまうことも多いと思います。
ゆっくり感覚的に選択する時間を取ってみてください。
感覚に素直になることで内にある夢中になるワクワクした感覚を掴むセンスを鍛えます。
外に探しに行かずに、内に探しに行きましょう。
方法2 とりあえずやってみる
そんな感じで感覚に素直になってきたら、やってみたいことは行動に移してみます。
やってみたいけど失敗するのが嫌になったり、面倒に感じることもあるとは思いますが、とりあえずちょっとだけやってみます。
ちょっと調べてみる、ちょっと人に聞いてみる、ちょっとだけ行ってみる、このちょっとだけがポイントです。
あんまり一気にやると感覚を丁寧に感じることができないし、逆に嫌になってしまうことがあるからです。
方法3 自分と向き合う
やってみてどう感じたでしょうか?
楽しいと感じたでしょうか?
あんまり面白くなかったですか?
どんなところに惹かれたとか、こういうところは面白かったとか、素直な感覚を大切に振り返っておきます。
あんまり面白くなかった、楽しくなかった、という感想もとても重要です。好きなことや夢中になれることが見つかるためには嫌なことがはっきりしているのは重要だからです。
同じように分からないというのも大切な感想です。
わからない状態を自分に許すことは、いつか答えはわかるのを待っている状態です。
だからわからなくても焦らないで待つことが、答えを受け取る準備になります。
方法4 邪魔しているものをクリアにする
繰り返していくうちになんとなく傾向がつかめてきたり、もっとやってみたいことが見つかっていきます。
どうだったでしょうか?
でも、やってもよく分からない、自分の感じてることに自信がない…という人もいると思います。
私がそういうタイプでした。
そういう時はノイズが多くて感覚がうまくキャッチできていない状態です。トラウマが一定量あるのかもしれません。
トラウマは無意識の思いこみを作ったり、「理想の自分」になろうとして「今の自分」を否定したりするので、それも自分の感覚がキャッチしづらくなる要因です。
もし「トラウマのせいかな?」と思ったらトラウマを取り扱ってみると状況が大きく変わるかもしれません。
トラウマの影響度セルフチェックはこちら→別サイトに飛びます
私がトラウマを癒して感覚を取り戻した経験はこちら→人生が180度変わる。本当の人生が始まる心の癒し
ポイント
さて、最後にポイントをご紹介しておきたいと思います。
やっていく上で大切にしたいのがとにかくマイペースに感覚を大切にするということです。
自分のペースを大切にしないと自分を否定することになって逆効果です。
お母さんに「早くしなさい!」「早く結果出しなさい!」って言われたらその子どもは早くすることや結果を出すことに一生懸命になって、自分だけの答えなんて見つけられないですよね。
そんな感じです。
自分で自分を待ってあげることが大切です。
マイペースでいるために重要なことがふたつあります。
ひとつめはネガティブなものでもそのまま素直に認めること。見つからなくて怒ってもいいし、わからなくて嫌な気分になっても、誰かを責める気持ちがあってもそのままでオッケーです。
ふたつめは分からない時は分からないでいいということです。
分からないと認識するのは自分の感覚や感性の蓋をオープンにしておくということです。
オープンにしていたら答えに気がつく日がきます。
答えは自分の中にあるものですから、評価すること、意味付けすること、無理に形にしたり言葉にすることを避けて気がつくタイミングを待ってあげてください。
感覚を大切にしたマイペースな時間を楽しみながら、自分だけの答えに気がつくことにこの記事がお役に立てたら嬉しく思います。
<トラウマや感情についての関連記事はこちら>
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。