自分のことがよくわからない時に考えたい価値観と見つけるヒント

「何を大切にしたらいいのか迷ってしまうんです」
「後から、もっと違う選択の方が良かったのかなぁって思うことがあります」
「そもそも自分のことがあんまりわかってないのかも」
「つい人に合わせてしまって、、」
そんなふうに相談を受けることがあります。
その悩みの根源には、自分の価値観がよくわかっていないことがありそうです。
何を大切に感じて、どんなことに時間やお金をかけて生きていきたいかの物差しがはっきりしていると、自分に好きなものや満たされるものを与えることができるし、自分らしい人生を描くことができます。
ここでは、価値観を知るためのヒントをまとめてみました。
価値観を知るための質問や、価値観を知りたいと思った時に心がけたいことをまとめました。
気軽に試してみてもらえたらと思います。
価値観って何?
まず、価値観ってわりとよく使う言葉ですが、価値観ってそもそもどう言うことを意味するのか確認しておきたいと思います。
ウィキペディアには
価値観(かちかん、英:sense of values)とは、何に価値があると認めるかに関する考え方。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断。
と紹介され、広辞苑(第五版)によると
個人もしくは集団が世界の中の事象に対して下す価値判断の総体
と説明があります。
価値観というのは何に価値があるとするか、自分にとって大切なものは何かを判断する時に元となるものの見方や物差しのことをいうのですね。
価値観の作られ方
では、価値観というのはどうやって形成されるものなのでしょうか?
それは育った環境に大きく左右されます。
時代によっても国や家庭によっても異なるのは想像しやすいのではないでしょうか。
初めは育った環境や時代に良しとされたことを受け入れて生きていきますが、自分の価値観を形成するときがやってきます。
反抗期です。
反抗期というのは私たちが自分の価値観を見つけていくのに必要な時間です。
でも、私は反抗期ってあんまりなかったんですよね。
部屋にこもりがちな期間はありましたが、どちらかというといい子で親の価値観を押し付けられていると感じても自分の気持ちは我慢しがちでした。
諦めちゃってたんだと思います。
反抗してもぶつかって、否定されて嫌な思いするだけだし、反抗したところで逃げ場もなかったし…。
だから自分の価値観がよく分からないまま大人になりました。
今思うと、学生生活を終えて暮らすように旅したノマド生活は遅く来た反抗期だったのかなぁと思っています。
行き先も親に言いたくなくて、こちらから連絡することもあまりありませんでした。笑
反抗期がなかった人、反抗期に親に反抗できずに過ごした人、反抗しきれなかった人は自分の価値観がよくわからないままになっていたり、親の価値観を持ったまま生きているかもしれません。
自分の価値観を知る重要性
価値観を知ることは自分を満たすために重要です。
衣食住、人間関係、何においても自分が満足するには、その満足度をどうやったら上げられるかがわからないといけません。
新しいことに挑戦することに価値を感じる人は、新しいことに挑戦できる環境に身を置くことが自分を幸せにすることになるし
安定しているのが好きな人は、安定した環境を自分に用意することが幸せにつながります。
自分の価値観を知るということは「自分を幸せにする方法」や「自分を満たす方法」を知るということです。
自分の価値観を知ることは、何においても流されない自分を作ることに貢献します。
相手にも、世の中の流行にも流されず、自分が大切だと思うことを大切にする満足度の高い人生を歩むことができるでしょう。
価値観を見つけようとするときに知っておきたいこと
さて、これから価値観を見つけるための質問をいくつかご紹介しようと思うのですが、質問に答える前にぜひ頭に入れておきたいことがあります。
人には二面性がある
まず、人には二面性があるということです。
「社交的」な一面がある人が「内向的」な部分を持ち合わせていたり「几帳面」な人が「おおざっぱ」な一面を持ち合わせていたりします。
友達と過ごすのは好きだけど自分の時間も大切にしたい、とかある部分は几帳面だけどそうでもないところもある、なんてことはよくありますよね。
だから確固とした「これが大切なんだ!」という価値観ってなかなかないのかもしれません。
一つに無理に決めようとすると混乱したり、苦しくなったりしてしまいます。
相反するものが自分の中にあるということ、一言で自分を説明することはできないということを知っておくと価値観を見つけるときに役に立ちます。
私はギャップがあるってよく言われるんですけど、二面性を無視していたので「自分ってどんな人なんだろう!?」ってすごく混乱していました。自分はギャップがあっていろんな面を持っているんだって思うようになってからは逆に自分のことがよくわかるようになったと感じます。
大切にしたいものはいくつあってもいいものです。
価値観は流動的
価値観は移り変わるものです。
環境や条件が変われば価値観も変わります。
私は「ずっと変わらない価値観はあるもんだ」「大切なものはずっと変わらない」って思っていたんです。でも振り返ってみると環境に合わせて結構変わっているんです。
例えば、旅していた頃は「物は少なくしたい派」でした。軽くてコンパクトで、どんな時にも対応できるものを選んでいました。旅する前からそうだったので、自分はミニマリスト傾向があると思っていたんです。
でも、旅をやめて定住してみてからは、雨具ひとつとっても汎用性はそんなに求めなくなりました。前なら折り畳み傘一択だった私も、状況に合わせていろんな雨具を用意するようになりました。「物は少なくしたい派」から「物が増えてもいいから、それぞれの状況により適切に対応できる」ことに優先順位が変わったんですよね。
これだけは変わらないと思っているものも案外、流動的に変わっていくものです。
感情が教えてくれる大切なこと
大切にしているものは感情が教えてくれます。
大切にしたいものを大切にできた時はポジティブな嬉しい、楽しいという感情を感じると思います。
逆にネガティブな気持ちも大切にしているものを教えてくれます。
怒りや悲しみは特にわかりやすいです。
怒りは自分にとって大切なものが傷つけられて困っているというサインの感情です。
悲しみも大切なものを失ってしまった時に感じる感情の一つです。
怒りや悲しみを感じたときは傷つけられたものや失ったものを教えてくれているのかもしれないと思って耳を傾けてみてみると、あなたの価値観が見つかるかもしれません。
価値観を見つけるための質問
さて、ここからは価値観を見つけるための質問です。気軽に答えてみてくださいね。
適当にたくさん紙に書いてみるのもおすすめです。
つい考えてしまうことや話してしまうことはなんですか?
気がつかないうちに考えていること、話していることは自分にとって大切にしていることが隠れている可能性があります。
いつもどんなことを考えてどんな話をしている傾向があるでしょうか。
時間とお金がたくさんあったら何がしたいですか?
生活のために働いている人も少なくないようです。
それをやらなくていいなら何がしたいですか。
もしかすることの中にヒントが隠れているかもしれません。
いつもは現実的に考えて我慢してることはないでしょうか。
想像するのはタダなので、自由に思い描いてみてください。
一番お金をかけているものはなんですか?
大切にしているものには無意識にお金を使っているものです。
何を得るためにお金をかけているのか考えてみるのが有効です。
インテリアにお金をかける傾向がある人は心地いい空間や日々の暮らしの中の喜び、便利さを大切にしているのかもしれませんし、旅行にお金をかける人は好奇心が満たされることや世界が広がる楽しさが大切なのかもしれません。
最近、達成感を感じたことはなんですか?
価値観が大切にされた時に感じる感覚の中に達成感があります。
達成感を感じたとき、どんな価値が満たされたと感じたのでしょうか。
満足感や充実感についても考えてみるとおもしろそうです。
変えた方がいいんじゃないかと思う社会のことはなんですか?
変えた方がいいんじゃないか、と思うことの中には大切にしたい価値観が隠れています。
もう少し労働時間を短くした方がいいんじゃないか…と思うならライフワークバランスを大切にしたいのかもしれないし、もっと乗り換えが便利になれば職場に早く着けるのにと思う人は効率のよさが大切なのかもしれません。
余命が3日だと言われたらなにをしたいですか?
あと3日しかないならやりたくないことよりもやりたいことをやりたいですよね。
楽しいこと、満足感を感じることを考えやすくしてくれる質問です。
やりたくないことはなんですか?
やりたいことを探していて、案外考えないのが「やりたくないこと」かもしれません。
これは絶対にやりたくない、と感じることの裏側に自分の価値観が隠れているかもしれません。
「ずるいことはやりたくない!」なんて人は誠実に生きることを大切にしたいと思っているかもしれないし、「無駄な時間は嫌!」って思う人は合理性を大切にしたいのかもしれません。
まとめ
自分を満たすために知っておきたい自分の価値観は見つかりそうですか?
あんまりよくわからなかったという方は普段感じていることや考えていることに意識的になることからはじめてみるといいかもしれません。
こちらの記事も参考に。
私がいろいろ試して「自分を知るためにこれは効いた!」という方法です。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。