決めつけられると腹がたつ。決めつけてくる人を受け流すヒント

何かと決めつけてくる人って周りにいませんか?
「あなたって○○だよね」
まだ意見を言っていないのに
「あなたはこう思っていると思うんだけどさ」
イラっとしませんか?
私は決めつけられるのが、それはもう大嫌いでした。
かつては「お前が決めるなー!」「決めつけてくるやつは死ねー!」くらいに思ってました。笑(激しいw
)
でもそれっていちいち相手に振り回されて、本当に疲れるんですよね。
今回はそんな「決めつけアレルギー」だった私が決めつけられても柳に風、受け流せるようになった過程を振り返って、イライラの原因と受け流せるようになるヒントをお届けしようと思います。
「決めつけられると本当に腹がたつ!」という方はぜひ読み進めてみてください。
この記事の目次
決めつけられると腹がたつのはなんで?
怒りというのは自分の大切なものが傷つけられた時に感じる感情です。
防衛本能みたいなものです。だから決めつけられた時には何かを守ろうとしているんです。
私たちが守ろうとするものはふたつあります。
自分のエリアと自尊心です。
①自分のエリア
こんな話があります。
ある日の満員電車の中で、具合が悪くて吐いてしまった人がいたそうです。
満員電車でもうこれ以上人が乗れないという状況だったにもかかわらず、嘔吐物の周りには何人か立てるくらいの空間ができたそうです。
人には他人に侵入を許さない個人空間があります。
満員電車に乗る時もある程度、その空間を保って乗っています。
でも緊急事態だったのでその個人空間さえも諦めて多くの人が避けたようです。
この個人空間は肉体的にも心理的にも存在します。
決めつけられると腹がたつのは、心の個人空間に相手が土足で踏み込んでくる感じがするからです。
そこには自分の考えや感覚があります。
心の個人空間に誰かが入ってくると、本来は自分が決めるべきことを相手が決めたり、感情を勝手に決めつけたりしているように感じるんです。
そんなの、腹が立って当然ですよね。
②自尊心
決めつけられて心の個人空間に入ってくると自尊心も傷つきます。
自尊心とは自分のことを大切にしたり、認めたりする気持ちのことです。
決めつけられると「本当はこう思っているのに…」「本当は違うのに」「なんでわかんないの?」と本音をないがしろにされた気持ちになりますよね。
それは自分の本当の気持ちがないがしろにされて感じる自分のことを大切にできない悲しみが怒りに変わっていると考えられます。大切にしたいものを踏みにじられたら「やめてよ!」って言いたくなるのが普通ですよね。
でも、実は相手が好き勝手言う自由もあるんです。
何を言おうと自由だからです。
そして同時に、こちらには
「私の個人空間には入らないでください」
とお断りする自由があります。
「自分の空間に相手を入れるか」つまり「相手に決めつけさせるか」を選んでいいということです。
だから相手がいくら決めつけてきても、決めさせない・受け入れないことで自分を守ることができます。
受け入れないというのは「この人の感覚はそうなんだな」って他人事に感じるということです。
でも反応的にイラっとするという感じが多いのではないでしょうか。
イラっとするのは受け入れているからこそ起きる反応なので、時すでに遅し、という感じです。
私もこれには本当に苦しみました。
イラっとしたら、頭で考えようと無駄なんですよね。いくら自分をなだめても、気にしないようにしても、本当にムカつくんだもん。。
なぜ相手の決めつけを反応的に受け入れてしまうのでしょうか。
相手の決めつけを受け入れてしまうのはなぜ?
①境界線が薄い
相手の決めつけを受け入れてしまう場合はもともと人との境界線が薄いと考えられます。
個人空間はあるのですが、境界線が曖昧でなんでも受け入れてしまう感じです。
決めつけられてイラっとする人は、境界線が薄い人が多いです。この境界線の薄さは主に親子関係で決まります。人間関係の原型は親子関係で作られるからです。
幼い頃から自分の意見や感覚を大切に育てられた場合は自分の個人空間がしっかりできあがり、境界線がくっきりします。
それを大切にする事が当たり前なので、自分の心の個人空間を大切にして、そこに相手を入れない選択も当たり前にします。周りが何を言おうとあんまり関係ありません。
逆に尊重された感覚がないまま成長すると個人空間を築くことができず、誰かがそこに入ってくるのを許すのが普通の状態になっていきます。
自分の意見や感覚を大切に育てられるというのは、いろんなことを自分で決めるのが当たり前な環境です。
学校に行くか行かないか、学校や家でどんな過ごし方をするか、などを自分で決めるといった感じです。日本ではなかなか見ないケースかもしれません。
決めつけられるのが嫌だという人は、幼い頃から親に決めつけられた感覚を持っている人も多いです。
②人に合わせるパターンを持っている
言うことを聞かないと親に怒られた、もしくは親が不機嫌になった、という話はよく聞きます。私もそうでした。
これ、コントロールと言います。
自分の思い通りに相手が動かない時に怒ったり、不機嫌になることで相手をコントロールしているということです。
これされると、いつも親の顔色ばかり見てしまうんですよね。
「お母さん、怒ってるかなぁ」「これ、本当はしちゃいけなかったのかも。私って、なんでそういうのがわかんないんだろ。」なんて思うこともありました。
こんな感じで、コントロールされた子どもは親の顔色を見て、人に合わせるようになります。
親のルールを見極めてそれに合わせたり、親が不機嫌にならないように振る舞います。また親が喜ぶこともしようとするでしょう。
こうやって人に合わせるパターンを持っていると自分の心の個人空間はなかなかできあがりません。
つまり、決めつけられた時に反応的にイラっとしてしまう原因の多くは、親の過干渉だったり、コントロールだったりするということです。
ちなみに、日本の親は過干渉の傾向です。
毒親なんて言葉が一般化してきましたが、ごくごく普通の家庭でも、子どもが「決めつけアレルギー」になる可能性ってあるんです。
「自分のできなかったことをやらせてあげたい」「幸せになるためにこれをしてあげたい」と思うのが親心、という国ですから、悪気はなくても自分の価値観や考えを子どもに押し付けてしまい、過干渉になってしまうことは多いかと思います。
その一つの証拠が反抗期です。反抗期は親の価値観から脱却する期間です。しれは教科書にもある通りです。ここから、親が気がつかないうちに価値観を与えてしまうという事実がよく見えるのではないでしょうか。
相手の決めつけを受け入れない方法
ここからは決めつけられた時に反応的にイラッとしなくてすむような自分になるヒントを書いていきたいと思います。相手の決めつけを受け入れない自分になるための方法です。
まずは自分を責めない
決めつけられてイラっとする自分を好きな人っていないと思います。私もイライラしちゃう自分が嫌でした。でも、決めつけられてイラっとするのは簡単に止められません。
イライラしている自分に対して「嫌だな」とか「イライラしたくない」とかネガティブな気持ちがあるなら少し見方を変えておきましょう。
イライラは「心の個人空間に誰か侵入してきてるよ!」「こんなのは嫌だー!」という心からのSOSです。
このSOSは「もっと自分を大切にしたい!」「その個人空間を大切にして誰かが土足で踏み込むことのないようにしてください!」というメッセージでもあります。
そのイライラのメッセージを聞くことが心の個人空間をちゃんと形成して、大切にすること、それが決めつけられてもイラっとしない自分になるための最初の一歩です。
自分の声を聴く
決めつけられてイライラしていることに気がついたら、その嫌だという気持ちに寄り添ってあげてください。何が嫌だったのか、どんなふうに嫌だったのか、細かく聞いてあげる感じです。
私は気持ちに寄り添っているとき、悔しくてよく泣きました。今では覚えていないようなほんの些細なことなのに。。。
「違うのに!」
「なんで決めつけんの?」
「誰も私のことなんてわかってくれない」なんてよく泣いていました。
ふと我に返って、自分で「こんなことで泣いてんのかよ。笑」って笑っちゃったこともあるくらいです。
小さな気持ちでも、自分の気持ちを聞いて大切にすることが心の個人空間を作っていきます。
まとめ
相手が決めつけていたって、本当はどうでもいいことのはずですよね。
勝手に言っているのですから。
相手が正確に自分のことを理解しなくたって別にどうでもいいことのはずです。
それでも「なんでわかってくれないの?」って嫌な気持ちになるのは、心の個人空間が守られていないという心からのメッセージです。メッセージを受け止めて、個人空間を大切にすることが「決めつけられアレルギー」を手放すことにつながります。
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