「やりたかったのにやりたくない」自己矛盾を引き起こす3つの理由

「あんなにやりたかったのに、なんでこんなに気分が重いんだろう…」
明日からこれやってみよう!とワクワクしてたのに、いざ次の日になるとやりたくない
やりたかったはずなのに、できない
その理由が自分でもよくわからない
自己矛盾というか、自分の中の分離感というか、このパターンにはけっこう困っていました。
それもあって、自分の方向性を決められず、いつまで経っても、自分の「これ」ってことが決まらなくて道が見えませんでした。
気分屋という言葉で片付けてしまうにはちょっと違う気がしていました。
ここでは私が「やりたかったのに、やりたくなくなる」を脱出する過程で見つけた自己矛盾が起きる3つの理由をご紹介します。
理由1 向上心が自分を苦しめる?
私は毎日、簡単なストレッチをしたり、お散歩したりして体を動かすのが日課なのですが、これが日課になるまでには紆余曲折ありました。
「やりたいはずなのにできない…」
って感じで全然続かなかったからです。
「一度決めたんだからやろう」と頑張ろうとすると苦しくなってしまうのでした。
やろうと思うのは、だいたいヨガやピラティスなどのレッスン行った後でした。
気が向いたり誘われたら年に数回行く程度だったので、久しぶりに体を動かしてみると気分がよくて「これは毎日の生活に取り入れたい」とその度に思うのでした。
もちろん、そんなに難しいことじゃなくて、覚えていることをちょっとやってみたり、ストレッチをしたりする簡単なものでした。時間にしたら3分とか長くても5分くらいです。
でも、それが全然続かないんですよね。
三日坊主にもならない感じでした。
やる気がなくなっちゃって、頑張ってやろうとするとアクセル踏みながらブレーキをかけてる感じでしんどくなりました。
私が辛くなった原因は、その原動力にありました。
体を動かす心地よさを感じたいという原動力の中に、微妙に違う原動力が混じり込んでいました。
それは、向上心でした。
向上心というと聞こえはいいかもしれないんですけど「もっといい自分になりたい」「自分を高めたい」という向上心の裏側には「今のままじゃダメだから」という前提がありました。
本当にやりたくてやるなら、苦しくなかったと思うんです。
カレー食べたいな、と思ってカレー食べる、みたいなシンプルな感じでできたと思います。
体動かすと気分いいな、体軽くていいな、だけじゃなく、それを通してもっといい自分になりたいとか自分を高めたいとか向上心がありました。
特に継続できる自分にはちょっとした憧れがありました。
コツコツ継続できるのがいいことって感じがしてたんです。
向上心が原動力に混ざっていると、やろうとした時に、その前提にある「今のままじゃダメだから」という否定感も一緒に感じることになります。
だからなんとなく気が重くなっていました。
素敵な自分になるために「やらなきゃ」になってしまっていました。
「これをやるといいってわかってるのに、なんでできないんだろう」
と思ったら、この向上心に隠れた否定感が一つの原因かもしれません。
自分をよくしようとすることは、時に自分自身を否定することだからです。
こういう時は、原動力を見直してみるのがおすすめです。
やりたいな、と思った時のその感覚をそのまま原動力にするんです。
「体動かすのっていいな」その時の感覚をちゃんと覚えている感じです。
理由2 実はやりたくない自分がいるから
「実はやりたくないから」なんて当時の自分に言ったら、「いや、やりたいけど!」って答えたと思います。
「やりたい」の中に隠れる「やりたくない」ってあんまり実感が湧かないケースが多いからです。
もちろん、当時の私もそんな実感はなくてですね…。
だからこそ困っていました。
私の体験をご紹介するとこんな感じです。
当時の私は個人でお菓子の販売を細々と始めて3年目でした。
運良くご近所のお店が置いてくれたり、働いているお店で買い取ってくれたりしたんです。
で、そんな頃、ご縁があって店舗のマネージャーをすることになりました。
飲食業は学生の頃からしていたので、経歴としてはそれなりの年数だし、側から見れば飲食の人に見えたと思います。
でも、自分としては「なんか違うんだよなぁ」「ずっとこれ続けるのかなぁ」なんて思っていました。
もっと自分に合ったことがあるんじゃないかなって感じていました。
で、「これはどうかな?」「あれはどうかな?」と色々思いついてはチャレンジしていました。
思いついた時は「楽しそう!いいじゃん!」って思うんです。
でも、いつもやり始めると、やりたくなくなっていました。
すごーく気分が重くなって、「あんなにワクワクしてたのになんでなの…?」って感じでした。
でも、一回決めたし、とりあえずやってみるんだけど、もう、ほんとに辛くて。
終わった後は、「やった後はよかったな」って思うんだけど、その途中が大変でした。
「やりたかったはずなのに、やりたくない」で準備がなかなか進まなかったからです。
その重さ、実は子どもの時に感じた気持ちに関係があったんです。
子どもの頃に感じたネガティブな気持ちって心の奥にとってあるものなんですが、それを感じていました。
普通、そんなの覚えてないじゃないですか。
多分、これ読んだ人も「子どもの時に感じた気持ちが原因でした」とか言われても
???
どゆこと??
って感じなんじゃないかと思いますが、、、(どうでしょうか。)
例えば
犬に噛まれたことがあるから、大人になっても犬が怖い
いじめにあったから、人が怖い
とかそういう感じだと、ちょっとはわかりやすいでしょうか。
犬に噛まれたことがあるんだけど、噛まれたことは忘れてしまって、怖いってことだけ覚えている、という状態でした。
だから「なんでかわかんないけど、やりたくない」って感じだったんです。
インナーチャイルドというやつですが、私はインナーチャイルドを扱うことでこの重い気持ちを手放してきました。
次は3つ目の理由です。
「ギャップありますね!」って言われる人や「意外!そんな一面もあるんですね」「見た目と違いますね」なんて言われる方はこの理由は要チェックです。
理由3 私の中にいた3つのキャラ
私も「ギャップありますね」ってすごい言われるんです。
ゆるキャラでほんわかしてそうに見えたけど、意外としっかりしたこと言うってよく言われます。
「意外と考えてるんですね!」
って何度言われたか。笑
こんな感じで、人って相反する気質が混在している生き物だと思うんです。
例えば、人が好きだけど、一人も好き。
テキパキ仕事したいけど、のんびりするのも好き。
外交的だけど内向的、スローペースなのに急にハイペース
などなど。
だから自分を一言で表現しようとすると困るって人もきっと少なくないはず。
で、このギャップが自分の中で分離や矛盾を産んできました。
これを解決するために、私は自分の中に何人かいるって仮定して対応してきました。
多重人格じゃないですよ。笑
日本文化の言葉を使うと、魂が複数入ってるという感じでしょうか。
私のケースをご紹介すると、私の魂(?)は3つです。
A子
楽しいこと大好きでフットワークが軽めな行き当たりばったりな気質B子
アートや自然が大好きで思いやり重視な優しめ気質C介
きっちりかっちり、バリバリ仕事をこなし、結果重視なドライ気質
って感じです。
この3人はけっこう逆方向に歩いていっちゃて、よくバラバラになるんです。
で、全員が賛成していることじゃないと途中で誰かが嫌になるんですね。「やっぱりやりたくない!」ってなっちゃうんです。
例えば、
C介が「これから計画的にやっていこう」と思えば、次の日には A子が「なんか苦しい」「つまらない」と言い出し
A子が「こんなのいいかも!」とアクティブなアイデアを出せば、ちょっと怖がりなB子が「家でのんびりしたい」と言い出す
といった感じ。
これに関してはやりたいと思っている方向に対して、自分の全ての要素がYESかどうかが重要です。
やりたいことをやることの意義や期待を全員が感じられるように配慮する必要があります。
単純に自分の中に意見が複数あるだけでなく、ここに理由2が絡んでくるケースもありました。
その辺りもクリアにしつつ進めていくので内省力が求められるかもしれません。
私はだいぶ統合が進んできましたが、けっこうな内省力と理由2への対応が求められました。
ということで「やりたかったのに、やりたくない」自己矛盾の3つの理由でした。
「やりたい」と思ったことにまっすぐ向かっていきたい方、アクセル踏みながらブレーキ踏んでるような苦しさを手放したい方がいたら、いつでもご相談くださいね。
研究に研究を重ねてきたので、一緒に考えたらいい解決策が浮かぶかもしれません。
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